先週はサンレモ音楽祭(2月6日~2月10日)にイタリア中が沸きました、続いて平昌オリンピックで14日現在獲得メダル数は5個になりました。もっとも楽しい行事の後は総選挙が控えているので選挙に関係していると思われる報道もいろいろとあります。
さて音楽祭とオリンピックという2大イベントに挟まれるようにして先日発表されたのは2020年イタリア文化の首都がパルマに決定したというニュース。
(La Repubblica紙から) パルマが最終選考に残った10都市の中から『2020年度イタリア文化の首都』に選ばれた。 Mibact(文化財・文化活動省)は侯爵の街に栄冠を与えた。最終選考にはアグリジェント(シチリア特別自治州)、ビトント(プーリア州)、カザーレ・モンフェッラート(ピエモンテ州)、マチェラータ(マルケ州)、メラーノ(トレンティーノ=アルト・アディジェ州)、ヌオーロ(サルデーニャ特別自治州)、ピアチェンツァ(エミリア=ロマーニャ州)、レッジョ・エミリア(エミリア=ロマーニャ州)、トレヴィーゾ(ヴェネト州)の10都市が候補に挙がっていた。(訳注:20都市の中から10都市が選ばれ、最終選考はこの10都市から選ばれる)
ちなみに2016年はマントヴァ(ロンバルディア州)、2017年はピストイア(トスカーナ州)、今年2018年はパレルモ(シチリア特別自治州)です。
ところで、「イタリア文化の首都」とはどういうものなのでしょうか? イタリアの文化財・文化活動省のHPを見てみましょう。
(文化財・文化活動省のHPから) “イタリア文化の首都”を毎年選出する企画はArtbonus法(観光業の見直し、文化育成、文化遺産の保護のために緊急設置された法規定、2014年)とともに導入された。社会及び個人の生活と経済の発展及び革新性、創造性、独自性の保護、競合を排し統合と社会的結束のために文化的価値を一層広範囲に行き渡らせるようにするものである。
では“イタリア文化の首都”に選ばれるとどのような活動をするのでしょうか?
(La Repubblica紙から) 文化財・文化活動省に指名された専門家7人で構成する委員会によって選ばれた都市は12カ月間その都市生活と文化振興の展覧会などの活動をすることができる。 2014年の“文化法”と2019年マテーラ市(バジリカータ州)のヨーロッパ文化の首都宣言をうけて、景観と文化財の評価と観光業改革もこの企画の目的になった。
*マテーラ市は2019年ヨーロッパ文化の首都になりました。1985年から欧州の各都市が選ばれているのですが、イタリアではマテーラ市で3回目になります。昨年はValletta(マルタ)とLeeuwarden(オランダ)がヨーロッパ文化の首都でした。
今年の主役パレルモは様々な文化的な催しが開催されます。興味深いセミナーや特別展覧会もあるので、パレルモを訪れる良い機会になるでしょう。