ローマにある成人映画館(ポルノ映画館)ムーラン・ルージュで行われている売春は2012年4月に摘発されました。こういう映画館の中でムーラン・ルージュは最も派手だったので大掛かりな摘発の対象になったのでしょう。ここでは20€が相場だったそうです。老いも若きも、家族持ちも独身者もみんな逮捕されました(男性しかいなかったので逮捕者は男性のみ)。公共の場での猥褻行為や売春が逮捕理由です。警察が踏み込んだ時、映画館はパニックになり「身の破滅だ」とか「私的なことだ」など叫び声があがったということですが仕方ないでしょう。
実は路上での売春行為は意外とあるのですが、より組織的になったという印象です。
今回は2012年の摘発依頼、どう変わったかをFanpage.itが潜入リポートしたものです。
『ポルノ映画館内での同性愛売春(ローマ):払わないなら行かせてやらない』
Fanpage.itがローマの市街地にあるポルノ映画館にリポーターが隠しカメラと共に潜入し…
リポーターに男娼のルーマニア人の若い子たちが近づいてきた。
この手の脅迫と強奪の話は時代遅れだと思われていたのだが…
“ついて来い、もっと若い子を紹介してやる”
男娼、脅迫、強奪。これがローマ市街にあるポルノ映画館の幾つかのホールで密かに行われている行為だ。Fanpage.itのカメラの前で繰り広げられたこれは時代遅れどころか首都警察が2010年4月(Il Tempo紙によると2012年4月)にオルソ・マリオ・コルビーノ通り(マルコーニ大通りの脇道)にある映画館ムーラン・ルージュのホールで同性愛売春組織を摘発して以来の一つの現実だ。
組織に関わっている大部分の若い子はルーマニアやアルバニア人である。彼らはそれぞれ映画館内のトイレかソファでの性行為と引き換えに約30€(約4,000円)を要求する。実際、今でもオンラインで詳細な情報が載っているポータルサイトを使って探せばこの手の行為ができるホールが見つかる。 こうしたホールの一つにFanpage.itが隠しカメラをもって潜入した。
何が映っているか見てみよう。
リポーターは異性愛ポルノ映画の鑑賞券10€を払って映画館に入る。数分後ルーマニア人の若者がリポーターに近づいてくる。若者は使用済みコンドームが10個ほど乱雑に捨てられているトイレで売春をしている。その後別の若者が来る、19歳というがもっと若く思われる。撮影されていることは知らずにリポーターに言う:19歳の若者ともう一人の男とのセックスを見るために支払う用意があるのなら、もっと若い子を紹介してやろうか。所持金をあらいざらい出さなければ放さないようだ。ついに3度目では、たばこを買うために5€を要求してきた。この“通関税”を払わなければリポーターは映画館のトイレを出られなかっただろう。
(訳ここまで)