イタリアでは他のEU諸国同様、麻薬の個人の使用は大目に見られています。大麻に関しては、現在議会で法的規制をどのようにするか:大麻の使用、販売、所有、販売の関して議論されています。近い将来ひょっとすると次のようなリキュールも合法になるかもしれません。
『Rimoncello(リモンチェッロ)ならぬFumoncello(フモンチェッロ)が大人気』
リモンチェッロはレモンの皮で作ったリキュール酒、だがフモンチェッロは大麻の葉で作ったリキュール酒だ。ナポリの田舎ではマリファナの葉で作った蒸留酒人気が日に日に高まっている、とはいえ不法なのだが。
この蒸留酒はモンティ・ラッタリにある幾つかのレストランで信頼できる口の堅い顧客に提供されていて、リモンチェッロの“いとこ”として人気者になりつつある。
大麻風味リキュールは目新しいものではないが、ヴェスヴィオ火山の麓の地域では始まったばかりで、限られた環境のなかでアマルフィやソレント産の液状の砂糖を使って作られた“合法の”いとこであるリモンチェッロに張り合っている。大麻のリキュール消化剤(訳注:この場合の消化剤とは胃の中で消化液の分泌を促すアルコール飲料のこと)はフモンチェッロと名付けられた。
日刊紙メトロポリスの説明によると、フモンチェッロはレモンのリキュール少量と大麻の蒸留抽出液を混ぜ合わせたもので、グラニャーノ地域の幾つかの酒場で信頼できる顧客たちに提供されている。この地域ではマリファナ栽培が日を追うごとに多くなり、1㍑/70€と原価はとても高い。1ℓあるいは2ℓボトルは マリファナやハッシシがたっぷり詰まったパイプと似た効能がある。
この蒸留酒は明らかに不法で、カラビニエーリ(憲兵隊)は複数の家庭内作業場で作られたマリファナの蒸留酒を摘発した。ナポリではまだ大掛かりな方法は使われていないが、厳密に手がかり=製品を見て、この流行がそう遠くない日にナポリ人を巻き込んでいくだろうと躊躇うことなく断言する人々がいる。
〈大麻のリキュールの作り方〉
大麻のリキュールは果物やハーブ(ノチェロ:クルミのリキュール、リモンチェッロ、甘草のリキュールなど)の蒸留酒の作り方を模倣したものである。
草を選定し、洗う、少なくとも10日間ふやけるまで密閉容器の中で96度のアルコールに漬けられる。このように出来たリキュールはふやけた葉を取り除き、砂糖を加える。幾つかの場合ではリモンチェッロのリキュールも加える。
訳ここまで
大麻のリキュール、通常の使用で得られる大麻の薬効もあるのでしょうか。作ってみたいと思ったあなた、前科者になりたくなければやめましょう。