15億€は約1836億1656万4350円、ジェラート一つの単価は安いですがイタリア全国ではこのぐらいの経済規模になります。
日本同様イタリアの夏の気温は近年上昇を続け、加えて水不足になることも。先日はアフリカからの熱波で50度に達する地域もあったようで、イタリア以外にフランス、ドイツ、スペインで死者を出しました。現在暑さは一段落し、7月の天気予想では台風が多そうですね。ただし今年は最高気温を記録しても干ばつの危険はない見通しです。記事中にも触れられていますが高温によるストレスで牛乳の生産量が10%減少し、ピーマンとスイカの栽培に被害が出ているというニュースもあります。
また今年の春も大変暑く、ビールの消費が順調に伸びているそうです。そんな中ジェラートの消費も飛躍的に増えてますね。今後ジェラートは単なる嗜好品から、栄養学的に整った食事に変わりつつある、そんな見通しも語られています。サラダ・ジェラートなんてあったら夏には魅力的ですね。
『ジェラート-15億€のビジネス、10店中8店が自家製』
ミラノの商工会議所によるとジェラテリアはイタリア全土で1万9千店ある、最多はローマ イタリアのジェラート・ビジネスは15億€規模の業界で、高品質を誇る。実際10店中8点が自家製だ。ミラノ商工会議所のデータでは、イタリアのジェラテリア1万9千店、菓子店のなかで正真正銘本物のジェラテリア(屋台を含む)とメーカーは5年前と比べて2,5%増えている。
ジェラート業界で働く人は7万5千人で、ジェラテリアの多さはローマがトプで1,409店に4,286人が働く。ナポリ(898社)とトリノ(従事者3,087人)がローマに続く。上位10社にミラノ、トリノ(従事者700人以上)、サレルノ、バーリ(従事者400人以上)、パレルモ、ヴェネツィア、カターニア、メッシーナ(従事者300人以上)が入る。最も成長している地域はアンコーナ(8,2%増)とレッコ(6,8%増)。
コルディレッティ・ラツィオ(1944年創業の農業生産者団体):ジェラートの消費が飛躍的な伸び(23%増)
暑さとともに果物と野菜の消費が増えている。事実、コルディレッティ・ラツィオの見積もりではここ数日間の果物の売り上げが14%増えた。種類が豊富と手頃な価格が売り上げ増をもたらした。例えば洋梨の生産は今が真っ盛りだ。ジェラート消費がここまで伸びたの本当の理由は、昼休みに昼食代わりに食べられるようになったことである。
「気温が平均気温より際立って高いため、強いストレスにさらされた動物やトウモロコシなどの栽培に援助が必要になるなど悪影響が出ています。このように暑い時期に、危惧されることの中でもより重要なことが正しく栄養補給をすることです」とコルディレッティの会長ダヴィデ・グラニエーリは説明する「果物と野菜はビタミンの源で、ミネラルを含む塩と水分は体の機能を正常に保ち、太陽にさらされてできたフリーラジカルを撃退するのに役立ちます。一方ジェラートはイタリア人がもっとも愛する食べ物の一つで、家畜小屋からアイスコーンにいたるまで最高級の品質を保証するジェラート農業は大きく発展すると断言します。」
(訳ここまで)