昨年、2015年年明けの政界引退を表明していた
Giorgio Napolitano ジョルジョ・ナポリターノ大統領が1月13日、官邸があるクイリナーレの丘で引退表明をしました。
改革を訴えるナポリターノ大統領がイタリアに贈る最後の言葉
「国が一つにまとまり、平穏でありますように。
なぜなら我々は大変難しい世界に生きているからです。数日前には、フランスのようにイタリアの隣の友好国でテロ事件が起きましたね。私たちはパリで行われた空前の規模のデモ行進に大いに勇気付けられましたが、いずれにせよ常に注意を怠らず、根拠の無いデマに振り回されないように心がけ、必要なことについて十分な知識を持っていなければなりません。
ここで言う必要なこととは、 国を復興する必要性、また議会のあり方や政治について自由に話し合う必要性ですが、でもやはり決定的な局面に直面した時や危機的な瞬間に最も土台となることは一つにまとまるということなのです。」
ところで、クイリナーレの丘で引退表命中にある子供から質問され、それに振り向いてした答えはとてもウィットに富んだものでした。
「もちろん、家に帰ることができてうれしいよ。ここ(官邸)は居心地は良いし、とても美しいからね、でもちょっと牢獄みたいなんだよ。家に帰ったらゆっくりして、散歩しようかな。」