Accademia Italiana

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唐木 麻美 )

「3月8日はFesta della Donna(女性の祝日)①」

3月8日はFesta della Donna(女性の祝日)でした。この日にミモザが贈られることは今ではもうかなり多くの人に知られているのではないでしょうか?

この祝日の特集でLa Repubblica紙では100人の女性を対象に3つの質問に答えてもらう調査をしました。

「2015年1月の失業率はざっと12,6%という数字だが、女性の就業率は全体の傾向とは正反対で、イタリアではIstatの統計から昨年比0,5%増だ。膠着状態の男性の場合と異なっている。ManageritaliaがAstraRicercheとJobPrincingと共同で行った2015年度女性レポートでも女性の就業者数は増えて過去最高である(最近の10年間で女性は+6,2%、男性は-3,9%)。

私企業では責任者(経営者)の15,1%と技術者の28,4%は女性である。私たちの状況はヨーロッパの標準(私企業の女性責任者は25%)には遠く及ばないが、確実に改善しつつある。

では、独身の人生を恐れず、仕事の成功&家族と仕事に折り合いをつけるために格闘する女性たちは誰か?100人の女性にインタビューをした、彼女たちはAutomotive オートモーティヴから造園業まであらゆる分野で責任者である。

インタビューに答えた62%は仕事で女性の役割に関する意識が変わりつつあると思っている、とはいえ彼女たちの25%がまだまだ道のりは遠いと指摘している。ほぼ全員の女性にとって、gavetta ガヴェッタ(アルミニウムの蓋付きの小さな容器のこと)は本当に硬くて、一目置いてもらうためにあるいは単に耳を貸してもらうために男性の二倍働く必要があった。46%は女だという理由で自分の能力を偏見を持って見られたが、うんざりするような経験や正真正銘のモラルハラスメントはたいへん少なかった。家族経営や多国籍企業で働く女性たちが占める割合は大きく(42%)、男性との関係で問題を感じたことはない、また60%は仕事のために家族をなおざりにしたことがある。こうした女性たちの二人に一人はそうしたことを後悔していないとしている。

インタビュー質問

① 仕事の分野で女性の役割に関して意識が変わりつつあると思うか?

はい                62%

いいえ               15%

どちらともいえない         25%

② 女性であることを理由に能力を低く見られる、モラルハラスメントや迷惑行為を受けたことがあるか?

偏見を受けた            47%

モラルハラスメントを受けた     7%

迷惑行為を受けた          5%

経験がない             42%

③ 現在の地位に就くためにパートナーや家族との関係を犠牲にしたか?

はい                32%

いいえ               40%

犠牲にしたが後悔していない     28%               」

この記事から前向きでタフ&過去を振り返らない、そんなタイプの女性像が浮かび上がるようです。

さて、同月の記事で5人の女性にインタビューした記事がありました。いずれも新しい分野の仕事を開拓したinventorici(女性イノベーターの意味)です。

このコラムと次のコラムでご紹介したいと思います。

『仕事を作り出した5人の女性の物語』

① アレッシア:廃棄物を利用する建築家 「私は常に2つのことに情熱を傾けていました。起業することと廃棄物です。そう、ゴミや不用品のことですね。」

プレとポスト(前と後)で利用し、不要になったからと捨てられて、再利用されない、こういった物はアレッシア・グアルナッチャにとっては再び命を吹き込んで生き返らせる大事な材料だ。

このナポリ出身の建築家は建築技術の学位を取りながら自分の情熱に従って働き始めた:つまり素材を変身させる仕事。

「サンドウィッチ・タイプのパネルがいつも私の頭にありました。それは船や列車に使われるもので、再利用されないプラスチックが中に一杯詰まっていて非常に硬く側面に使われるパネルのことです。」

このひたむきなアリアドネーは学士課程にいる間に彼女のアイデアを実際に試すことを始めた。そしてその実験を国際的な研究機関の一員として働く傍ら、 利益が出るようになるまで続けた。

「それで、私はこれでいけると思いました。そこでPndoraパンドラ社を作ったのです。」

先駆的イノベーターであるパンドラ社は法人登記No 3と記載され歩き始めた。すでに2つの工業用の特許を取り、5つのヨーロッパ的モデルを持っている。

「でも実験的な試みや特許使用料だけで仕事をしようと考えたことはありません。パンドラの哲学は実現することです。ですからパネルの全制作過程を監督し、私たちの意図したとおりに確実に出来上がるように、2つの特許に関連して製造ラインを整えるようにしています。下請けの複数の小さな会社にも仕事が回るようにし、彼らは決して他では得られないような利益を手にすることができるでしょう。」

5年前に創業したパンドラ社の名前は、パンドラの箱の神話(パンドラの箱からあらゆる厄災が飛び出し、最後に希望が残った)に由来する。

「パンドラと一緒に、社の内外で出会う人たちのためにパンドラが作る製品で価値を生み出す世界を作り出したいのです。」

第1回ベルリンSmauで賞を取った彼女は、今後数か月の間に建築資材のサンドイッチ・パネル(雨水を水耕栽培の植物にまいたり、室温を調節できる機能を備えている)を商業化することを目標にしている。必要に応じてパネルを分割したり、付け加えたりすることができる。

「私たちは想像して学ばなくてはいけません。常に何かを考え出すことが必要なわけではないし、時には既にあるものの組み合わせを変えるだけで事足りることもありますから。」

次回のコラムに続く。

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