コラム

「イタリア人の健康は?」

karakimami

イタリア料理は健康的と広く認知されて久しい。確かに伝統的なイタリア料理はとてもヘルシーだ。でも食生活は短期間でかなり変化している。若者~中年層まで食事時にコカ・コーラを飲んでいる光景は割と見かける。ワインよりビールを好む人たちも多くなったと感じるし、ハンバーガー店やファーストフードも年齢問わず結構賑わっている。しかも近年大麻が合法化された。電子タバコも日本より前から嗜まれている、あまりに早く拡散したので法整備などが追い付かなかったほどだ。一方で長引く不況から食品偽装の問題も発覚し、さらに貧困層の子供たちの栄養補給の場は学食しかないという記事を一時は多く目にした。

それで、結局今のイタリア人の体はどうなの?日頃の疑問に答えられそうな記事がANSA通信に載っていた。

『イタリア人の健康状態は向上、若者は危ない』

~十代の喫煙が増加、26%の男性は肥満、ワクチン接種率はWHO指標を下回る~

WHOの指標では若年層より成人層の方が健康状態は良い。実際に平均寿命はヨーロッパで2番目に長寿だが若年層ではもはや無視できない警報が発せられていることに注意を払わなければならない。(一部略)保健省のジュリア・グリッロはWHOヨーロッパの州委員会の仕事を紹介しながらそう断言した。 Europian Hearth Reportの最新版ではイタリアは「Salute(健康の意味) 2020」プランで描かれている基本的目標を到達するために良い数値で推移している。イタリア人はEUで2番目に長命で、人口の3分の2は健康状態が良い。しかしながら(中略)若年層に関しては警戒すべきレベルだとグリッロは記者会見で説明した。

成人層では喫煙、アルコール、体重過多、肥満による健康被害は抑制されているが若年層の統計はかなり悲観的で、将来的に健康状態の悪化の原因になりうる。特に成人の喫煙者数がヨーロッパ平均以下のレベルにまで減少している一方で、若者の喫煙者数はヨーロッパの中で最も高いレベルにある。さらにイタリア人の5人に1人は肥満で、15歳男子の26%が体重過多か肥満である。 伝染症に関してイタリアは抗菌薬耐性の面ではヨーロッパでもっとも高いレベルにあり、ワクチン接種率はWHOが定めるガイドライン95%を下回っている。現在イタリアはヨーロッパで麻疹が最も流行している国である。「感染症に関して、予防接種が必要不可欠だということを周知するためのキャンペーンを行うこと、また状況に即した予防接種の全国的な新プランを定義することを目標にしている…(中略)」とグリッロは締め括った。

                            (訳ここまで)

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