Accademia Italiana

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唐木 麻美 )

Pasqua 復活祭で思うこと

2014年の Pasqua 復活祭は4月20日の日曜日でした。

復活祭は十字架にかけられたイエスが3日後に復活したことを記念する宗教行事です。

日本では比較的最近市民権を得つつありますが、キリスト教にとってはクリスマスに続く大事な宗教行事であることは周知の事実です。 毎年イタリアの各紙は様々な復活祭関係の記事を書きます。その中から楽しかった記事をご紹介しましょう。

復活祭に卵(ゆで卵とかカラフルに色付けたもの、チョコレートや糖衣に包まれたものなどヴァリエーション豊か)を探す風景は、キリスト教徒が少ない日本でも映画や海外ドラマの影響で広く知られるようになりました。そして太ること間違い無しの復活祭のご馳走の山、クリスマスで溜め込んだ贅肉をやっと消化したと思ったら、目の前には復活祭のご馳走がウエルカムで待っている・・・

パノラマ誌の「復活祭や pasquetta を過ごすための10の方法」ではこういう一般的な祝い方に飽きてしまった人にはとても面白い記事でした。記事で紹介されているオリジナルな復活祭の祝い方を見てみましょう。

其の壱「卵転がしとパンケーキ・レース」

100%メイド・イン・UKの復活祭の伝統行事。復活祭には卵競走のためのコースがイギリス各市で用意されます。オルニーではパンケーキ競走が欠かせません。500年前からの伝統です。

其の弐「正真正銘のうさちゃんスキーヤーのための復活祭& Pasquetta」

スキーの時期の有終の美を飾るために、スイスのツェルマットではうさちゃんの格好をしたスキーヤーがトラックを走ることができます。フワフワのうさちゃんの格好が気が進まない人も大丈夫。ツェルマットのマスコット、子羊の Wolli 君が街に来てくれます! Wolli 君が子供たちにプレゼントを配りながら馬車で街を巡ってくれるので楽しみにしてね。

其の参「スペインの死の舞踊」

Major di Verges 広場では聖木曜日に死の舞踊が繰り広げられ、またそれに関連する行進があります。これは死者を記念する古い儀式の名残で、カタルーニャだけでなくスペイン全土でも重要な復活祭の行事の一つです。死の舞踊の起源は14世紀から15世紀にかけてヨーロッパで猛威を振るったペスト襲来の時期にあたります。復活祭の前から始まりますが、行進が終わった後でも訪れてみる価値あり。

其の四「アイルランドのニシンの埋葬」

多くのヨーロッパの教会と違ってアイルランドの宗教儀式は本当に独特でしかもその起源は大変古いです。四旬節の最後を示す伝統に則ってニシンが埋葬されます。

其の五「NYのイースター・パレード」

復活祭の最後の週に五番街で行われる。お祭り騒ぎを見に大勢がやってくる。 Pasquetta ではホワイトハウスで卵転がしが行われ、大統領自ら署名した木の卵を獲得しようみんな夢中になります。

其の六「メキシコのフィエスタ」

メキシコにいってみたい人にとっては、まさに絶好の時期でしょう。メキシコ人は罪の赦しを請いに聖木曜日に7つの教会に足を運びます。金曜日はイエスの受難が再現され、土曜日にユダの火刑が再現されますが、これら伝統的な儀式には世俗的な土着の要素も交じり合っています。

其の七「南アフリカの生姜のホットクロスバン」

南アフリカの伝統菓子、白い鳩やチョコレートの卵とは一切関係ありません。大きな丸い生姜のパンは十字架を模った糖衣で飾られています。この時期にだけ作られるお菓子です。

其の八「エルバ川のかがり火」

ドイツのハンブルグでは南から北へ復活祭の間エルベ川の川沿いにかがり火が炊かれます。 其の九「ジャングル・ライダー・パーク」 名前からは想像できませんが、イタリアのコモ湖に程近いチヴェンナにあります。この針葉樹の森に深く分け入ってPasquetta を過ごします。アドレナリン全開の楽しい過ごし方になるでしょう。復活祭のご馳走を消化するには最高の方法かも。

其の拾「世界で最も大掛かりでおかしなエッグ・ハント」

ホワイトハウスの卵転がし以外にも楽しくてオリジナル性に富んだエッグ・ハントがあります。フランスのメンシーの〔卵狩り〕とか、コロラドでは5万個の卵を探す〔Largest Easter Egg Hunt〕も開催されます。フロリダでは6万個の卵を探す〔Eggstravaganza〕もあります。

さて、キリスト教徒ではない人たちにとって復活祭の重要性はなかなか実感しにくいものです。でも礼節を守って復活祭の行事を見学させてもらうことは、他国の文化への理解を深める良い機会になるでしょう。この記事を参考に来年はあなたも是非復活祭の儀式を見に行って下さいね。

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