Accademia Italiana

本格的に学びたい方のためのイタリア語教室。アカデミア イタリアーナ

RUBRICA イタリアに関する情報とコラムをお知らせします。 時々イタリアでないことも。

唐木 麻美 )

「2021年、イタリアは新型コロナからクリスマスを守れるか?」

 イタリアではオミクロン株以前から欧州他国の感染者が急増している事を注視していました。特に24時間の感染者が1万人を超えるようになってからは国民の意識も政府も厳戒態勢に入っていたように思います。そんな中オミクロン株の存在が明らかになり、まもなくカンパーニア州在住の男性と家族全員がオミクロン株に感染していることが判明しました。幸いなことに男性と家族はワクチンを2回摂取済なので軽症で済んでいると男性自身がワクチンへの感謝と共にインタビューで語っていました。

 欧州では感染危険地域を色分けします。イタリア国内では、最も感染の危険が高い地域がオレンジ色、中程度が黄色、安全が白色ということは当コラムでも何度も言及したのでしつこく繰り返すことはやめますね。春以降イタリア国内の新規感染者が漸減し、それにつれて政府の方針は“生活を元に戻す”に向かい、全州がようやく白になったときは国を挙げて喜びました。具体的には段階的に規制を外す、つまり劇場や映画館の観客収容人数制限とかマスク着用義務などがなくなり、学校が再開して子供たちが戻ってきました。

 ところがここにきてフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア自治州が11月半ばから黄色になったのに続いて12月6日からトレンティーノ=アルト・アディジェ自治州も黄色になると言われています。ちなみに11月30日の新規感染者は12,764人(死者89人)で陽性率は1,8%ですね(検査数719,972)。ヴェネト州、ロンバルディア州、カンパーニア州、エミリア・ロマーニャ州、ラツィオ州では1,000人以上の感染者を出しています。

 また市長から政府に対して12月6日から屋外でのマスク着用を義務化するように要望が出ているとか。目前に迫るクリスマスで人出が増すので、そのための対応策の一環です。ミラノやボローニャでは一足先に義務化されていて、フィレンツェやジェノヴァもそうなるでしょう。ただし国全体として義務化するかどうかは、専門家によって意見が分かれているので不明です。「クリスマス・ショッピングで大勢の人が接触する機会が増すのだからマスク着用義務化は合理的判断」(保健省関係者)という賛成派と、「ごく短時間屋外で接触するからといってマスク着用を義務化して違反者には400~3,000€の罰金なんて時代錯誤も甚だしい」(感染症専門家)という反対派、日本ではこの手の議論はないので「たかがマスク一枚でおおげさな」というのが個人的意見ですね。

 では、クリスマス・ショッピングというのはどのぐらいの規模なのか?日本では単なるイベントに過ぎないクリスマスも、イタリアではキリスト教の最も重要な行事の一つですからプレゼント交換の規模一つとっても日本の比ではありません。コルディレッティの調査を見てみましょう。

 「ブラックフライデーの週末、各ショップや市場やネットのお買い得品や広告に惹かれてイタリア人10人に4人(41%)が買い物をしたが、彼らを動かしたのはそれだけではない。感染者が増加している事とロックダウンへの警戒から買い物を急いだのだ。新たな変異株の感染者が出たことによる心配や複数の大都市で屋外でのマスク着用が義務化されて新たな制限をかけられたにもかかわらず、クリスマスシーズンを狙ったセールを利用して大勢のイタリア人が買い物をしたことがコルディレッティの調査から分かった。

 全国的に週末の値引き商戦が行われ、それを利用して人々がクリスマスの買い物を例年より前倒ししたと見られる。今年の全体的売上はネット販売も含めて30億€(約3851億1894万1200円)ほどで、ネットでの売り上げは約18億€(Osservatorio e-commerce B2c Netcomm-Politecnico di Milanoによると21%増)、残りは従来のショップの売上だ。

 1960年代に北米で生まれたこの商業的プロモーションは、ネットから大規模な商業グループ、またフードデリバリーから近所のショップにいたるまで全国レベルで何倍にも拡大している。数ある商品のうち最も人気なのは、テクノロジー系、衣類、美容系で今年はパンデミックの圧力から実生活に役立つワインや美味しくて贅沢な食品が売れる傾向にある。」

(訳ここまで)  

 今頃は各紙、女性誌などでも例年クリスマスのプレゼント特集を組みます。Donna moderna誌では卵白セパレーター、スターウォーズ・レシピ本、手作りキャンドル・キット、綿飴メーカーなど基本的に家で楽しめるものが並びました。面白どころではレゴのBonsaiセットでしょうか。またコルディレッティでは言及されていませんが、サスティナブル系プレゼントも雑誌で特集されています:栽培鉛筆、コルク素材の財布、木のおもちゃ、固形石鹸、ジュート素材のバックなど。個人的にはスターウォーズ・レシピ本は要チェックですね。

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「Star Wars. Delizie da una galassia lontanalontana...」で探すとあります。  

 ではまた。

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