Accademia Italiana

本格的に学びたい方のためのイタリア語教室。アカデミア イタリアーナ

RUBRICA イタリアに関する情報とコラムをお知らせします。 時々イタリアでないことも。

唐木 麻美 )

「古代ローマの食生活&謎の猫行方不明事件」

 最近のイタリアはグリーンパス提示義務を巡って反対派と推進派が反目していますが、政府の最終目標は労働者全員のワクチン接種です。反対派の人たちから感染後死亡事例が出ているのですけれど…揉めてます。何はともあれ9月20日から3回目のワクチン接種が始まります。

 さて古代ローマに行く前にもう一つ、ミステリアスな事件がありました。エミリア・ロマーニャ州パルマ県レジニャーノ・デバーニという小さな市で5月からイエネコ約50匹が行方不明になっています。誘拐された猫は多くが屋内で暮らしていました。今回ネコ行方不明事件は動物病院からの通報を受けて明らかになりましたが、ここでは実は過去にも似たような事件が起きました。過去の事件ではイエネコを盗んで闘犬の訓練用に使ったことが分かっています。血統書付きや純血種の猫を盗んで転売する闇市場がありますが(犬の転売マーケットもあるので血統書付きの犬が盗まれる事件が度々起こる)、今回の件は違うようです。どんな可能性も否定できませんけれど人々の間では“ネコの肉をウサギ肉として売るため”に誘拐したという噂が囁かれています。そして一週間前にはとうとう市長の飼い猫まで行方不明になってしまいました。まだ捜査中のこの事件、いったい誰が酷い事をするのか。警察の捜査で是非明らかにしてほしいですね!続報があればもちろん訳してお知らせします!

 さて、ようやく今回のお題、古代ローマの食生活について新しい調査から明らかになったことが記事になっていたので訳しました。現代の地中海式ダイエットに通じる食生活は古代ローマから始まっていたことが分かります。ヴェスヴィオ火山の噴火で滅亡したのはポンペイだけではありません、海港都市エルコラーノもまた灰の中に埋まったのでした。海近くの建物の屋内に避難した人々は火砕流で一瞬にして蒸発しました。彼らが生きていた頃、どんな生活をしていたのか、僅かですが垣間見ることができます。

「ヴェスヴィオ火山が噴火する前、エルコラーノの人たちは何を食べていたのか?」

 新しい調査からエルコラーノで犠牲になった人たちが何を食べていたのか明らかになった。ヨーク大学とエルコラーノ及びポンペイ考古学公園とローマ文明博物館の共同調査によると、ヴェスヴィオ火山で滅びた古代エルコラーノの住人が何を口にしていたのか再構築することに成功した。

 「紀元後79年エルコラーノで亡くなった人たちの遺物は、一緒に生と死を分かち合った古代の共同体に暮らした人たちの暮らしがどのようなものであったかを知るための唯一の手掛かりです」と調査チームのコーディネーターで、生体分子の考古学者オリヴァー・クレイグは説明し、続けて「情報源である歴史的資料にはローマ社会の食糧資源を手に入れる様々な方法について仄めかしていることがしばしばありますが、質的あるいは直接的言及は非常に少ないです」と述べた。 

 Science Advancesの研究

 Science Advances誌上に掲載された調査結果によると、「窒素と炭素の安定同位体の分析から特定された17人分の成人の骨に残っていたアミノ酸を分析すると男女が食べていた海産物と陸産物の割合において重要な違いがあった。これは食べ物の種類によって入手方法が違っていたことを意味する」。ここで発見された食習慣はエルコラーノのみならず、古代ローマ時代のイタリア半島の他の場所でも見られる。研究の筆頭筆者であるシルビア・ソンシンは「男たちは釣りなど、より直接的に海で活動していました。このような男たちは一般的に社会の特権階級を占め、若いうちに奴隷から解放されました。海の男は人気の仕事だったので、こうした事情から新鮮な魚など高価な商品を容易に手に入れることができたのです」と説明した。 

 古代エルコラーノの男女の食生活の違い

 同位体分析を用いてエルコラーノの住人の食事に含まれる食材の定量化もできた:分析結果から男たちの主食の傾向はたんぱく質を含む穀物で、一方女たちの食生活は毎日野菜と果物だった。より一般的には、現在の地中海式食生活では魚と海産物の量はもっと豊富だが、穀物の割合は古代も今もそれほど変わらない。

(訳ここまで)

エルコラーノ参考動画:

https://youtu.be/o66WfTmdeRE 

https://youtu.be/o66WfTmdeRE 

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