コラム

「新型コロナウイルスに襲われたイタリア」

karakimami

 2月半ばあたりまでイタリアは新型コロナウイルスについて心配はしているもののどこか他人事でした。ところがあっという間に感染者がうなぎ上りに増えて2月29日の時点で感染者1694人、うち9%が重症化、治癒者は83人、死者34人になりました(Ansa.itより)感染者の過半数984人はミラノが州都のロンバルディア州、次いでエミリア・ロマーニャ州285人、ヴェネト州263人と経済活動が活発な地域に集中しています。とはいえ数日前から南部でも発症者が続出していますが。イタリア政府は上記3州(Zone rosse(レッド・ゾーン)と称されている、新たにペーザロ-ウルビーノ県、サヴォナ県も追加されつつある)の自治体に対して新法を適用することを決定しました。

 これらの地域で非レッド・ゾーン地域と接する場所では各道路が軍や警察により封鎖され、地元住民の移動を厳しく制限しています。郵便配達も大幅に遅延、スーパーでは買い占めが発生し棚が空っぽ状態になりました。イタリアでは年金受給は郵便局で行われますが、こちらも混乱しています。いうまでもなく病院へのアクセスも制限されています。レッド・ゾーンの住民は感染の危険と生活不安で精神的に大変な状況にあることがニュースになっています。日本同様店頭や薬局からマスクがなくなり、感染への恐怖からマスク泥棒になる人も。クスリの売人ならぬマスク売人も現われて、ある売人はFFP3規格のマスク(防塵マスク)10枚を150€(17,911円)で売っていました。このほどイタリア市民保護局はマスク500万枚以上を購入し、3月2日から40万枚を配布するということで、当局は時間との闘いとして奮闘しているようです。もちろん電気代などの支払いも2か月延長になりました。

 実は2月初めまでイタリアは感染の心配ではなく、どちらかといえば観光業へのダメージを心配しているようでした。特に中国人観光客の存在がなくなることで楽観的に見ても30%下落、損失額は16億€弱(1910億5520万円)と見積もられていました。その他の外国人観光客が占める割合は6%なので比較すると中国人観光客の存在感が際立っているか分かりますね。ちなみに中国人観光客が一日に使う金額は平均して150€(17,900円)ということです。今年はイタリア-中国観光文化年ですが記念式典は来年2021年に延期する案も出ています。イタリアとしては大事な商機であり、様々なイベントのために大金を投じているわけで非常に困った事態になっています。私見ですが、イタリア政府は観光業が重要な国の収入源であることから中国人観光客の入国を制限しなかったと思われますが、たとえ入国制限をしたとしても現在のような感染拡大は阻止できなかったでしょう。イタリアの非合法組織(マフィアやカモッラなど)は今や国際化し資金洗浄や人身売買などのビジネスは各国非合法組織と分業制になっています。チャイナ・マフィアもこうした国際ビジネスで大きな役割を担っているためイタリアに不法入国・滞在する中国人から一般のイタリア人に感染が拡大することは十分あり得ることだからです。

 テネリフェ島(スペイン領)に家族旅行に行ったイタリア人家族は滞在先のホテルで感染者が5人出たためホテルに監禁状態になっていて、メディアの取材に幼い子供たちは気が狂いそうになっていると嘆いていました。検疫のための隔離といってもその間子供たちをどうすれば良いのか途方に暮れているということです。イタリア本国では毎日のように「自家製消毒液の作り方」、とか「何も触らないで一日を過ごす方法」などがメディア紹介されて、本当にハチの巣をつついたような騒ぎです。日本もイタリアも一日も早く事態が収束しますように。

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