Accademia Italiana

本格的に学びたい方のためのイタリア語教室。アカデミア イタリアーナ

RUBRICA イタリアに関する情報とコラムをお知らせします。 時々イタリアでないことも。

唐木 麻美 )

『絵文字に典型的イタリアン・ジェスチャーが仲間入り!』

 絵文字に典型的イタリアン・ジェスチャーが仲間入り!生まれる、グローバル化の良い見本みたいです。

 さて、ここで話題になっているジェスチャーはイタリアを旅行した人は必ず見たことがあるはずです。「…さあ、知らない」と内心ごちたそこのあなた、忘れているだけです。人間は意味が分からないものは記憶の隅にしまってしまうものですし。つまり、それぐらい一般的な仕草なのです。あまり上品な仕草ではありません。いわば「何が言いたいんだ、お前は!」とか「ふざけんなよ!」「言いたいことは何だ、テメー」などの日本語がニュアンス的に対応しています。でもスラングではなく庶民の日常の仕草だと解釈してください。  そのようなイタリアではとても庶民的なジェスチャーの一つが絵文字になるというワクワク感が記事(Donna Modernaより)から伝わってきます。では見てみましょう。

『“何が望み?”を意味する典型的なイタリアのジェスチャーが絵文字に加わった!』

 117個の新しい絵文字のアイコンが年内に私たちのキーボードに加わる。でも、私たちが毎日使っている小さな絵文字は誰が作っているの? 国外でイタリア人のイメージに結び付くジェスチャーは…手の平を上にして5本の指先を一点にすぼめた形を作り上下に振る仕草は“望みは何か(訳注:何がしたいのか?あるいは何が言いたい?など状況によってニュアンスが変わります。)”と相手に訊くジェスチャーで、感じが良い仕草と言うのはちょっと無理がある。今、このジェスチャーは絵文字になり、名前はPinched Fingersと言う。キーボードに加わるのは2020年秋を予定している。

 Pinched Fingersはイタリア人がデザインした。 ラ・レプッブリカ紙によるとこの絵文字はイタリア人アドリアーノ・ファラーノと他1名&デザイナーが考案し、ユニコードコンソーシアムの新しいカタログに入れるように提案した。カリフォルニア州マウンテンビューに本拠地を置く非営利団体ユニコードコンソーシアムの主な活動目的はユニコード標準を維持するものであり、誰でも自分のアイデアを持ち込むことができる。ファラーノの件は認められるまで1年間かかった。 ファラーノがラ・レプッブリカ紙に語ったところでは「この絵文字はサンフランシスコで非営利組織Emojinationで働いているゴールフレンドのジェニファー・リーと一緒に生まれた。Emojinationはデジタルでのコミュニケーション=絵文字を広く一般化することを目指している。そのときリモンチェッロについて僕たちは話していた、外国で暮らすようになって以来一人でリモンチェッロを作っているからね。リモンチェッロをウォッカで作るアメリカ人の友達たちの話を彼女にしていた。瞬間的にこの仕草(Pinched Fingers)をした、すると彼女は何か訊いてきた。彼女はこのジェスチャーが何を意味しているのか知らなかったわけだが、意味を理解するとユニコードにこれの絵文字をいれてもらうように提案してみようと僕に言ったんだ。」

 こうして新顔絵文字117個の仲間入りへ これだけが唯一の素晴らしいニュースと言うわけではない。私たちが日ごろ使う顔を収集するEmojipediaによると、新しい絵文字シリーズは117個以上で私たちの考えを面白おかしく表現するために役立つ。中には新しい動物や日常生活で使う道具もある。“バブルティー(タピオカミルクティー)”と呼ばれる飲み物やマンモス、リス、アザラシなど。絵文字そのものが最も社会政治学的な存在で、変化する社会を後付けしていく。

 哺乳瓶でミルクを与える男や女の絵文字、タキシード姿の男や女の絵文字、白いウエディングドレスの花嫁の絵文字に続いてベールを被った花婿、トランスジェンダー社会のシンボルやトランスジェンダーの人たちの権利を認めさせるために戦う運動を意味する旗の絵文字もある。

 Pinched Fingersジェスチャーの話に戻ろう。このジェスチャーには一般に思われているよりずっと国際的な仕草なのである。使うときの意味は違うがこのジェスチャーを使う文化は数多くある。アラブ人やイスラエル人にとって、この仕草は例えば“辛抱を促す”“ちょっと待って”を意味する。

                  (訳ここまで)

 ジェスチャーはところ変われば意味が変わるもので、興味のある方はデズモンド・モリスの「ボディートーク新装版 世界の身ぶり辞典」などを参考になさってください。イタリアのボディーランゲージについては外国人向けにたくさんテキスト(イタリア語)が出ているのでそのあたりも良いですし、手軽にネットで検索するのも良いでしょう。

 さて、記事中に出てくるリモンチェッロをウォッカで作るくだりは訳している私でも目を剥きました。ウォッカがレモンの風味を損なってしまいます、ありえません!許しがたい暴挙ですね。ファラーノ氏がとっさに「ふざけんなよ!」ジェスチャーをしてしまった気持ちに深く共感しました。ところでリモンチェッロは文句なく自家製が一番です。リモンチェッロが飲みたくなりましたか?次回はリモンチェッロの記事を訳しましょうか、どうしましょうね。 画像1.png

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