Accademia Italiana

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唐木 麻美 )

「2018年イタリア総選挙、女性議員は増えたのか?」

一カ月遅れでご紹介する記事はレプッブリカ紙に3月7日に掲載されたものです。今回の総選挙の争点はポピュリズム&右翼vs左翼&EU支持派であり反難民vs肯難民だったのでこの記事にあるようにイタリアの国会で男女平等を促進するために制定されたRosatellum法が施行されて初の選挙という側面が話題になることは非常に少なかったです。難民問題やEU離脱云々はイタリアの将来を左右する大事なことなので仕方ないのですが、その陰に隠れてしまった結果は残念なものでした。

実はイタリアでは多くの女の子の密かな夢が「お金持ちのお嫁さんになること」で、昨今の大不況の影響から「仕事で自己実現を目指す」より手っ取り早く楽な生活を手に入れる事を夢に見るのです。男女平等には少し遠い状況ですがRosatellum法が導入されて選挙はどのように変わったのでしょうか?この記事は総選挙直後のもの(大まかな結果が出たばかり)なので、現在と比べて少し違和感を感じるかもしれませんがお付き合いください。

『今回の選挙、バラの数は増えず、女性議員の爆発的増加は程遠い』

~ 現在まで国会に女性議員が占める割合は1/3以下 ~

3月8日前夜、Rosatellum法(男女の議員数のバランスをとることを目的としている)が導入されたにもかかわらず女性議員が大きく増加しないことに衝撃が走ったとエリザ・トリポディ議員(ヴァッレ・ダオスタ選出の国会議員)は言う。 議会は185人、上院は86人 ― 女性議員偵察隊は3月8日の国際女性デーの前夜この人数で再出発した。男女議員数の平衡を保つために議員数を割り当てるRosatellum法が導入されたにも関わらず女性議員の大躍進ということはなかった。憲法制定議会に選出された女性議員は21人だ。

事実Rosattelum法は立候補者の少なくとも40%は女性でなければいけないと規定している。だが女性議員の割合がこれほど低いのには少なくとも2つ原因がある。第一に男性には確実な単記名投票が約束されている事、第二に法律では候補者リストに重複立候補は5人まで認められている。同じ女性を5つの選挙区で立候補させた場合、選挙で確実に勝つのは1地区=女性議員1名、残りの4地区には順当に4人の男性候補者が当選するということになる。法律は尊重されているが、公平の精神には少し欠ける。

こうして3月4日の総選挙後、議会での女性の存在は2013年に198人の女性が選出されたモンテチトーリオの小さな変化と前議員の任期(率直に言えば上院議員の任期と同じ)からみた決定的なデータを待っているようだ。 特別な記録保持者はは五つ星運動党(M5s)のエリザ・トリポディ(31歳)だ。彼女はカラブリアからアオスタ(ヴァッレ・ダオスタ州の州都)に移住した家系の出身で、ヴァッレ・ダオスタ州全体で初の女性国会議員になった。選挙ではアオスタで得票率25%、州全体では24%を得た。全体で15,999票先行した。

現在上院での女性上院議員の割合は27%だ。女性が最も多く所属している党は五つ星運動党(M5s)で議員112人に対して42人が女性で、割合としては40%弱、40%と言う数字はRosatellumが規定した女性立候補者の割合の最小限度の数字である。 中道右派全体でも40%には程遠い、137人選出で女性は30人だ。中道左派は59人選出で女性は13人。社会主義政党のLeu(Liberi e Uguali自由と平等)党は4人選出で女性1人、イタリア左翼の元リーダー Loredana De Petrisその人だ。

議会のもう一方(訳注:イタリアは二院制議会なので下院のこと)でも女性占める割合は変わらず30%だ。ここでもまた五つ星運動党(M5s)が候補者数に関するジェンダー規定に最も近い。グリッロのグループ(五つ星運動党のこと、グリッロは党の創始者)は222人選出中82人が女性だ(約37%)、一方中道右派は260議席に対して女性67人だ(26%前後)。 再建中の民主党の議席は115で、その内32が女性(約28%)。わびしい結果はここでもまたLeu(自由と平等)党で現在のところ14人選出中女性は4人だ。

                            (訳ここまで)

 

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