Accademia Italiana

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唐木 麻美 )

「トリノの伝説的カクテルTamangoタマンゴ」

先日イタリア北部の都市トリノのクラブで16歳の男の子がカクテルTamangoを飲んで病院送りになる事件がありました。この男の子以外にグループの友達も飲んだのですが、急性アルコール中毒に陥ったのは彼一人で幸い命に別状はなくほどなく退院できたという事です。もちろん未成年にアルコール飲料を提供することはイタリアでも違法です。体力も好奇心も一杯の年頃なので仕方ないことではありますね。ディスコで正体不明の麻薬を飲んで病院送りになるよりまだマシといったところでしょうか(麻薬摂取の場合即死する事もあるので)。

さて、ここで登場したカクテルTamangoは37年前にトリノのクラブで作られたもので(詳細は後述の記事参照のこと)、タマンゴの名はある短編小説の主人公へのオマージュです。この小説は1829年に映画化されました。

カクテルの色はハイビスカスの深紅色で、イチゴのような甘い後味を残し、試した人はエナジードリンクRed Bullを思い起だすとか。カクテルに使う薬草には大麻効果があるともいわれ、アルコール度数は概ね85度ぐらい(作る人によって違う)といいます。

ちょっと神秘的なTamangoについて解説している記事が幾つかあるのでその中の一つLa Stampa (Torino)の記事を見てみましょう。

『Tamango、これが瞬く間にクラクラさせる幻覚薬の正体だ』

ある人にとってTamangoタマンゴは《イタリア風アブサン》で、またある人にとっては率直に《幻覚薬のアルコール》である。どうであれ(伝説は別にして)タマンゴはトリノの伝説的クラブLes Arcades(Fratelli Calandra通り)のオーナーによって作られ、10年前にBBCの番組で特集されて国際的に有名になった。イギリスのBBCがこの麻薬ドリンクを取り上げたのは1月20日だった。

《タマンゴは複数の植物の混合物(根、煎じ物、アルコール)-BBCオンラインで一部閲読可能》創案者はElena di Lorenzoエレーナ・ディ・ロレンツォ(夫と共に考案した):「世界中を旅した後、私たちは結婚式や葬式や他の様々なイベントを幸せにするための飲み物に使われている色々な植物や根を発見しました。それぞれの植物や根は異なった効果があります。」アフリカの根や植物で作るタマンゴはディ・ロレンツォ曰く「多幸感をもたらし踊りたくなる」効果がある。

幾つかのサイトでは、タマンゴは「トリノに最速で酔っぱらう方法を落ちこんだことにより歴史に名を残すだろう」カクテルとしてその名を挙げられている。アルコール度数は70度と高い。

この神秘的な名前はどこから弾けてきたのか?「タマンゴはフランス人作家Prosper Mériméeの小説の主人公の名前で、この小説は1829年に出版された。奴隷として生きるセネガル出身の優秀な戦士の話で、彼は主人から自由になる決心をする実に勇敢な人物である。」

トリノの伝説はタマンゴの幻覚作用について言及しているが、専門家の分析で確認されたことはかつてない。何人もの人が試しに飲んで、健康に関するマイナス効果に遭遇したことはない。もちろんタマンゴは強い、だからバラエティに富んだハイビスカスの花弁の深紅色を引き受けることになる。

                          (訳ここまで)

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