コラム

「イタリア人に聴力低下が増加中」

karakimami

概してイタリア人は“喋り好き”です。でもよく観察すると話し手が多い割に聞き上手は少ないようだという印象を持つことが少なくありません。

ANSA通信で見かけた記事がその疑問を理解するために役立つかもしれません。

『イタリア人の10人に1人が聴力に問題を抱えている。若者に増加中。』

54%が特定検査を受けていない。

イタリアの人口の11,7%、実質10人に1人以上の割合で聴覚の問題を抱えている。このような人は本当に軽い聴覚機能低下から耳鳴りを経て難聴に至る。 一般的に老化と結び付けられている現象だが、若者に増加中である。これはアノバム社の〈ユーロトラック2015〉の市場報告から明らかになったことだ。〈ユーロトラック2015〉はWidex社がローマで各分野の専門家を集め、補聴器具の衰退に対する解決策を模索する場として開催した会議において発表された。

研究報告が挙げた全体の事例の37%は74歳以上の人に見られる聴覚機能低下だった、若者にも増えている:2015年では15歳~24歳までの年代で記録された症例は4,5%だったが、1012年では3%であった。

難聴の原因は“生活環境の騒音、過度の飲酒、薬物摂取、喫煙や高コレステロール、トリグリセライド、糖尿病”にあるとパレルモ総合病院の聴覚外科を指揮するアルド・メッシーナは説明する。通常イタリア人はこの問題に対して情報弱者です。彼は続けて“人々はよく難聴は生理的な現象であると見なしてしまうが、いつもそうだとは限りません、むしろ他の症状の警告という場合があり、医者がもっと重い病気の早期診断を早期にできる可能性があります。”

とはいえイタリア人の半数は、正確に調査に答えた人々の54%が聴力測定検査を受けたことがない。一方31%は5年以内に聴力検査のみを受けたに過ぎない。

最後に研究報告によると聴力を失うことについて医師と話し合った人々の42%は耳鼻咽喉科医と直接話をし、58%が最初にファミリードクターと話した。

                                         訳ここまで

ところで文中にある〈ユーロトラック2015〉の日本版〈ジャパントラック2015〉もあります。〈ジャパントラック2015〉によると日本も18歳以上の難聴者率は12,8%(2012年)から13,1%(2015年)と増えています。全体でも10,3%(2012年)から11,3%(2015年)に増加しています。日本では難聴はまず老化現象の一種、あるいは過度のストレスで発症すると言われています。記事を見る限りイタリアでも概ね同様なようです。もっとも専門家が指摘する“生活環境の騒音が原因”は、過度のお喋りだったりして…

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