Accademia Italiana

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唐木 麻美 )

「世界を変えた made in Italy 30」

 

日本ではイタリアのルネッサンスやローマ時代がよく知られています。でもルネッサンスやローマ時代以外にもイタリア人が発明したものは数多くあります。先日のLa Repubblica紙の記事を見てみましょう。どんな発明があるでしょうか?

「俗っぽくて紋切型であるにもかかわらず、イタリアは何世紀にもわたって時代の先取りする天才的なインスピレーションを世界に与えてきた。現代のピアノの先駆けとなったBartolomeo Cristofori バルトロメオ・クリストフォリのチェンバロや世界初のワンボックス・カーである Fiat 600 にいたるまで、大勢の人生を変えたmade in Italy の30の発明を紹介しよう。…古い発明の場合はより頻繁に起こる事例だが、イタリア人科学者たちの発明は様々な国籍の著名な同職者たち時代をともにしているため、最初の人物を特定するのが難しい場合がある。例えばMeucciとBell、この問題はいまだに研究者と後援者の間で決着がついていない。

1. 眼鏡

研究者によるとイタリアで眼鏡が考案された。最初の眼鏡は13世紀ヴェネツィアで作られたと思われる。

2. 消毒

微生物によって傷が化膿するということは近年になって発見された事である。中世の偉大な外科医の一人、ルッカの Ugo de Borgognoni da Lucca ウーゴ・デ・ボルゴニョーニ (1180-1258) はワインかあるいは別の煮沸した物質で傷口を洗うことを提案した最初の人物たちの一人。また1800年代中頃 Enrico Bottini エンリコ・ボッティーニ (1835-1903) は Joseph Lister ジョゼフ・リスターに先立ちフェノール溶液を傷口や裂傷の洗浄や外科手術用器具を殺菌するために使用した。

3. 銀行

最初の銀行は1407年にジェノヴァに創立された Banco di San Giorgio バンコ・ディ・サン・ジョルジョ。

4. ピアノ

1668年〜1700年の間に Bartolomeo Cristofori バルトロメオ・クリストフォリ(1655-1731)が強弱をつけられるグラヴィチェンバロを発明し、フォルテピアノと呼ばれるようになった。これが現在のピアノの先駆け。

5. 発電機

Alessandro Volta アレッサンドロ・ヴォルタ (1745-1827) が電気エネルギーの固定発生装置を発明した。名称はそのものズバリ「ヴォルタの電池」

6. タイプライター

1837年、弁護士の Giuseppe Ravizza ジュセッペ・ラヴィッツァ (1811-1885)が書き物用チェンバロの最初の原型を作り始めた。書き物用チェンバロという呼称は、古いピアノが用いられて作られたことに由来する。1855年に特許を取得、翌年トリノの産業博覧会で最初のタイプライターがお披露目された。

7. 電話

1849年 Antonio Meucci アントニオ・メウッチ (1808-1889)が電気を通じて声を伝えられることを発見、同時に電話を発明した。メウッチは自身の発明品を「話す電信機」と称していたが「telettrofono テレットローフォノ」と改名した。

8. ラジオ

無線を使って遠方と交信できる環境が整ったおかげで、イタリア人 Giovanni Maroni ジョヴァンニ・マローニ (1847-1937)がラジオを発明した

9. Fax.

大修道院長でもあったGiovanni Caselli ジョバンニ・カゼッリ (1815-1891)がテキストや映像を伝統的な方法を使わずに伝達することができるように、何年にもわたって電信の改良を試みた。彼の努力は 彼の努力は彼が「パンテグラフォ」と呼んでいた機械に最終的に集約された「パンテグラフォ」は写図器(Pantofrafo)と電信機(telegrafo)を合わせて作った造語である。彼の作った装置は現在のFax.の先駆けとみなされている。

10. 内燃機関

Eugenio Bersanti エウジェニオ・ベルサンティ (1821-1864)とFelice Matteucci フェニチェ・マッテウッチ (1808-1887)が内部で燃焼する最初の機械の特許を取った。車は現代人の生活の一部だが、この二人のトスカーナ人発明家の功績に負うところが大きい。

11. ピッツァ・マルゲリータ

伝説では1889年ピッツェリア・ブランディのナポリ人コックRaffaeli Esposito ラッファエレ・エスポジートがイタリア王国サヴォイア家のマルゲリータ王女を称えて考案した:トマト、モッツァレッラ、バジリコはイタリアの国旗の色を表している。1889年以前にもこのピザは記録に残されているとして、この伝説は真実ではないと主張する研究者もいる。

12. ヘリコプター

レオナルド・ダ・ヴィンチのCodice Atlantico アトラス手稿(ダ・ヴィンチの手稿)の中に「vite aerea 空中螺旋」と名付けられたヘリコプターのプロトタイプが描かれている。高名な芸術家・科学者はこのヘリコプターが木材にねじを打ち込む時の回転のように密度を利用して空中でらせん状に運動するように意図していた。ダ・ヴィンチが実際に機械を作ったか、あるいは彼の技術的直観の一つに過ぎなかったのかはわからない。だが数世紀のちにイタリア人エンジニアCorradino D’Ascanio コッラディーノ・ダスカニオ (1891-1981)が現代のヘリコプター第1号を考案し、大量生産をして販売した。

13. アイスクリームのコーン

イタリアのヴォード・ディ・カドーレで生まれアメリカに移民したItalo Marchioni イタロ・マルキーニ (1868-1957)がNYに複数のレストランを開店し、1896年ごろアイスクリームのコーンを作ったのが始まりという。続いてHobokenにコーンとチャルダの工場が建て、生産用機械の特許を取った。しかし誰が発明者なのか、疑問は残る。事実、1913年にはNYにアイスクリームのショップを所有していた従妹のFrank Marchioniと1902年に「アイスクリーム用のビスケットのコーン」用オーブンの特許を取っていた Antonio Valvonaによって法廷に召喚された。Frank Marchioni は。二人はValvona-Marchioni Company の所有者で共同経営者だった。イタロも一時期ここで働いていた。まさにこれが理由で裁判官はイタロの機械はValvona のコピーとみなし、原告が勝訴した。

14. 流れ星

天文学者のGiovanni Schiaparelli ジョバンニ・スキアパレッリ (1835-1910) が発表した、流星群は地球の大気圏と接触した彗星の残留物で構成されているという仮説は、後年正しいと証明された。 15. 高速道路

イタリア人エンジニアPiero Puricelli ピエロ・プリチェッリ (1883-1951)がミラノーラーギ間の高速道路を考案した。この道路は建設費用及び運営費用を賄うための通行料を払う自動車だけが利用できた。1923年ヴィットリオ・エマヌエレ3世王にお披露目された。イタリアの街を走る自動車の数がまだ大変少なかった時代に未来を先取りするものだった。

16. セロトニン

1935年Vittorio Erspamer ヴィットリオ・エラスパメル (1909-1999)がセロトニンを取り出した。セロトニンは感情のコントロールに大きく関係している物質。 17. 原子炉 アメリカに帰化したイタリア人物理学者Enrico Fermi エンリコ・フェルミ (1901-1954) は原子物理学の研究で有名である。最初の核分裂原子炉を企画、制作を指揮し、また連鎖反応を制御した原子核分裂に成功した。第2次世界大戦中マンハッタン計画に協力しロスアラモス国立研究所で原子爆弾を作り出した。

18. ワンボックス・カー

1956年、Fiat フィアットが運転手以外に5人を乗せられるフィアット600 ムルティプラ市場に投入した。

19. ジャグジー

アメリカに移住したフリウリ出身のイタリア人Candido Jacuzzi カンディード・ジャクッツィ (1903-1986), リューマチ性関節炎に苦しむ15か月の息子Kennyのために水療法用の設備を作ったのがジャグジーの起源。

20. パソコン(パーソナル・コンピューター)

Olivettiの設計者Pier Giorgio Perotto ピエール・ジョルジョ・ペロットは最初のパソコンの考案者、このパソコンはProgramma 101("Perottina"とも呼ばれる)という名称で知られている。1965年NY博覧会で披露された。

21. マイクロプロセッサ

Federico Faggin (1941)は1970年、Intel 4004プロジェクトのチーフだった。これが世界初のマイクロプロセッサになった。

22. ヴェスパ

航空学のエンジニアCorradino D'Ascanio コッラディーノ・ダスカニオがオートバイ・自動車メーカーのPiaggio ピアッジョのために最初のイタリア製スクーターを企画した。ヴェスパはピアッジョの代名詞になった。

23. プラスチック

エンジニアで研究者でもあるGiulio Natta ジュリオ・ナッタ (1903-1979)1963年科学でノーベル賞を受賞した唯一のイタリア人である。4000を超す彼の特許のなかで、モプレン社製プラスチックは現在でも大部分の道具類に使われている。

24. 反陽子

1955年、物理学者Emiliano Segrè エミリアーノ・セグレ とOwen Chamberlain オーエン・チャンバーレインはカリフォルニア州バークリーのLawrence Radiation 研究所で反陽子を発見した。

25. Nutella ヌテッラ

1964年にピエモンテのフェッレーロ菓子工場で砂糖、ココヤシのオイルをベースにカカオとヘーゼルナッツ味をつけたチョコレートクリームが作られた。今でも世界中で愛されている。

26. エスプレッソ沸かし器、Moka モカ

外国ではイタリアのおいしいコーヒーのシンボルになっている。このコーヒー沸かし器は1933年Alfonso Bialetti アルフォンソ・ビアレッティが考案した。

27. 映画

Filoteo Alberini フィロテオ・アルベリーニ (1867-1937) は映画製作のパイオニアの一人。1894年エジソンの発明をヒントに撮影・映写機械を考案した。この機械は「kinetografo」と呼ばれたらしい。彼は映画の先駆者で、Lumiere リュミエール 兄弟より1年早かったのだが、官僚主義の弊害で1895年12月にようやく特許が取れた。同月Lumiere兄弟は世界で初めて「ラ・シオスタ駅への列車の到着」を撮影した。

28. Moon Boot ムーンブーツ

ヴェネトのメーカー、テクニカが1970年発明したアフタースキー用品が有名。先行品と違ってキルティングが施されている。

29. チャージできるテレフォン・カード 1996年10月Tim(テレコム・イタリア)が料金先払いで電話番号を使うことができるSimカードを導入した。カード名は「Tim card」だったが、現在では携帯電話に応用され、携帯電話の普及に大いに貢献している。

30. Arduino アルドゥイーノ

Interaction Design di Ivreaで世界初のオープンソースハードウエア、誰でも自由に変更したりプログラムしたりできる。」

 
 
 

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