Accademia Italiana

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唐木 麻美 )

3月31日は Pasqua (復活祭)です ②

もうすぐ Pasqua です。前回に引き続き復活祭について書きます。

今回はクラウディア先生にイタリアでの復活祭の過ごし方を伺いました。

イタリアでは”復活祭のバカンス”というのがあります。この休暇は一週間程度で、この間は学校もモチロンお休みになります。

何があってもゼーッタイに家族と過ごすクリスマスと、復活祭の過ごし方の違い…

それは”復活祭は家以外でも祝うことができる”ということですね。実際、多くのイタリア人は短い旅行に行きます。

「Natale con i tuoi, Pasqua con chi vuoi」(クリスマスは両親と、復活祭は好きな人と)なんていう格言もあるぐらいです。

とはいえ、大部分の人は結局のところ家で(家族と)復活祭を過ごすのですけれど。

復活祭の日付は毎年変わりますが、日曜日であることに変わりありません。そして復活祭の前の木曜日は giovedi' santo (聖木曜日)、金曜日は venerdi' santo (聖金曜日)そして土曜日と、この3日間はとても重要です。

また普段からミサを欠かさないカトリック教徒、つまり私の家族のような人々は聖木曜日にキリストの最後の晩餐を祝うために教会に行きます。

この日の儀式、イエスキリストが最後の晩餐で12使途の足を洗ったことにちなんで行われる洗足式( Lavanda dei piedi )では12人の足を司祭様が洗います。洗足式は法王様も行います。今年は新しい法王 Francesco (フランシスコ法王)が12人の囚人の足を洗うのでしょう。

聖金曜日も教会に行きます。そして Via crucis (十字架への道行き)という儀式に参列します。 Via crucis というのはイエスキリストが牢獄からゴルゴダの丘(十字架のかけられて亡くなった場所)までの道程を模した儀式です。ヴァチカンでは法王によってこの儀式が執り行われ、その様子はTV中継されます。聖金曜日はキリストが亡くなった日なので、この日に断食をしたり、あるいは肉を食べないようにします。私の家では肉を食べません。

土曜日も教会に行きます。この日も特別な儀式が幾つか行われます。

このようにして復活祭の日曜日を迎えます。この日も、言うまでも無いですが午前中は教会に行きミサを伺います。イタリアの多くの街では復活したイエスキリスト像を担いで練り歩きます。

私の街では "l'Incontro" (出会い)と呼ばれる特別な行進があります。 "l'Incontro" (出会い)というのはつまり、「復活したイエスと聖母の出会い」という意味です。イエス像と聖母像がそれぞれ担がれて街を行進し、ある地点で出会うようにするのです。二つの像が向かい合うとき、人々は像に3度お辞儀をさせます。カトリックでは、復活したキリストが出会う最初の人は聖母です。それを記念してこのような特別な「出会い」の儀式が行われるのです。

ミサの後、帰宅して復活祭の昼餐をいただきます。イタリアでは伝統的に子羊を食べます。復活祭のデザートは "Colomba" (平和の象徴の鳩をかたどったとても素朴な菓子)です。みんなが、特に子供達がとっても楽しみにしているもの、ジャジャーン!それは "Uovo di Pasqua" (復活祭の卵)です。大きなチョコレートの卵、中には小さい子用のおもちゃや大人が使えるキーホルダーとか、ブレスレットなどいろいろ入っています。復活祭の日曜日にだけ、この卵を人に贈ったり食べたりします。私の両親は、私が日本に住むようになってから毎年卵を送ってくれます。日本では復活祭を祝わないので、復活祭の雰囲気を私が感じられるようにこの卵を送ってくれるのです。

卵を贈る伝統は生命を贈ることを意味し、その伝統は古より伝えられたものです。最初はカラフルに色を塗って飾り立てた本物の卵を贈っていましたが、現在ではチョコレートの卵になりました。でも昔と同じく復活祭の飾りとしてチョコレートの卵を美しく飾ります。

続く月曜日はもう一つの祭日です。 "Lunedi' dell'Angelo" (「天使の月曜日」の意)といいますが、より一般的には "Pasquetta" (「ちいさな復活祭」の意)と呼びます。この日は家族や友達と山や郊外に出かけたり、ピクニックに行きます。戸外で食べるのが伝統です。最近ではこの日にも多くのイタリア人がアグリツーリズムに行きます。

そしてPasquetta は復活祭休暇の最後の日、次の日には仕事や学校に戻ります。

 

 

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